ここでは葺き石や出土品が数多く見つかっています。
ちなみに近くには最近古墳だと分かった「東殿塚古墳」もあります。

しかしいろんな名前で立て札があると、ちょっとした茂みが「西殿塚古墳」にされかねませんな。


さて、さらに話は変わって「衾田陵」と聞いて万葉集と思いだすアナタ。
アナタはりっぱな
万葉人です。

それは万葉集で柿本人麻呂がこのあたりでの出来事を読んだウタがあるからです。


原文は「衾道乎 引手乃山尓 妹乎置而 山徑徃者 生跡毛無」
ですが、コレで意味が分かればあなたは天上人認定です。(←ランクアップっ!?)
決して毛が無いことを
嘆いているのではありません。




衾道(ふすまじ)を 引手(ひきて)の山に 妹(いも)を置きて 山道(やまぢ)を行けば 生けりともなし

亡くした妻を引手の山に葬った帰り道、悲しみにくれる想いを詠っています。
奥手に見える引手の山、今は「龍王山」と呼ばれています。

御陵の山手側には柿本人麻呂の万葉歌碑もあります。
立て札をクリック↑したら行ったチョッピリ気分が味わえます。


「柿本人麻呂は
奥様を火葬でねぇ…。ふーん、当時は火葬は珍しいよなぁ」(=ε=)
と遠くを見ると…



け、煙があがっとる…

な、なんたる臨場感…
ヽ(゚Д゚;)ノ!!