鳥谷口古墳

北葛城郡當麻町


ここは二上山の麓、「鳥谷口古墳」と墳丘を囲むように整備されている公園
景色がきれいなので、たまには縮尺なしで。


では、万葉集から向こうに見える二上山の歌をば。


コホン。

宇都曽見乃人ニ有吾哉 従明日者 二上山ヲ 弟世登吾将見

うつそみの 人にあるわれや 明日よりは 二上山を弟世(いろせ)と 我が見む

「うつそみの」が「これからどうやって生きてゆこう」という気持ちを表す枕詞ですね
訳すると「この世に生きている私、明日からはあの二上山を、弟だと思って生きていこう。」
と言う感じです。

この歌は大伯皇女が、謀反の疑いで死に追いやられた弟「大津皇子」を
思い哀しんで詠まれた歌です。


万葉集の大津皇子や大伯皇女の歌は
持田新右ヱ門さんのサイトの「萬葉集歌伝」で原文や訳詩が読めますよ。




さてさて、大津皇子は天武天皇の第三皇子。
異母兄弟である草壁皇子と皇位継承争いになり、謀反のを企てたとして、死ぬことになりました。
あちこちのサイトでも悲劇の皇子として取り上げられています。

今回は、【御陵は別にあるけれど、こっちが本当の墓じゃないかシリーズ】(←いつから?)
〜大津(皇子)祭り〜
をお送りします。