ウワナベ・コナベ古墳

奈良県奈良市

奈良市中央部の平城宮跡の北方に分布している
佐紀盾列(さきたてなみ)古墳群の中にあります。


ウワナベ古墳、コナベ古墳は縦に並んでいる巨大前方後円墳。
これは佐紀盾列古墳群の様子を記した看板。

「参考地」とは天皇関係の墓ではないかとされている古墳で
一般人は立ち入り禁止。

この中にあるウワナベ・コナベ古墳は
ウワナベは「後妻」、コナベは「前妻」が訛ったものです。
似た名前で天理に「ウワナリ古墳」と言うのがありますが
これも「後妻」と言う意味。
見るとところが概観しかないので
2基いっぺんにいきます。



宇和奈辺(ウワナベ)古墳

古墳時代中期(5世紀中頃)に築造され
周囲に水を蓄え、濠をめぐらせた全長255mの大型の前方後円墳です

平城京造営に際し外濠が埋められていますが
以前は二重の濠堀があったことが確認されています。




ぐるっとオシリの方へ

北側に5基の陪塚つき。







小奈辺 (コナベ)古墳

古墳時代中期の全長204mの前方後円墳。
10基の陪塚(家臣などの墓)が確認されています。

江戸時代には元正天皇陵と考えられていました。


なら文化財研究所の「平城旧跡資料館」にある江戸時代の地図には
バッチリ
「元正天皇陵!」と記されています。




しかしどちらも「陵墓参考地」であるため調査内容も秘密が多いよ…
いったいどんな秘密があるのか…。


これだけでかくて、すっごい綺麗なのに
石室すら未公開だなんて。

焦らしに焦らして数百年。